ポケモンカードゲームClassic(クラシック)といえば2023年秋に抽選販売のみで発売されたせいで超高額転売が横行したプレミア商品ですよね。
今後もプレミア価格は上がり続けると誰もが思っていたこの商品ですが、それが大きく値崩れしているようです。その理由と背景を考察しました。
ポケモンカードゲームClassic (クラシック)とは?
この商品は『デザインオフィスnendo』『株式会社クリーチャーズ』『株式会社ポケモン』の三社が共同開発したいつまでも変わらず楽しめる、それひとつで完結されたポケモンカードゲームプレイ用キットがテーマの商品です。
売り文句はこなってますがぶっちゃけポケモンカードゲーム愛好家用、コレクター用の商品ですね。商品の基本情報を振り返っておきましょう。
商品名 | ポケモンカードゲームClassic(クラシック) |
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価格 | 35000円(税込み) |
発売日 | 2023年10月下旬 |
購入方法 | ポケモンセンターオンラインとnendo houseでの抽選販売のみ |
内容物 |
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公式サイト | ポケモンカードゲームClassic公式 |
プレイマットやダメカンといったゲーム補助アイテムに加え、3つのデッキが収録されている。
Classic(クラシック)が高騰すると言われていた理由を解説
定価35000円と決して安くはないこの商品ですが、発売当初は誰もが高騰すると予想していました。その理由を見ていきます。
抽選販売のみであるという点
もはやポケモンカードゲームで抽選販売という時点でプレミア価格になる可能性が非常に高いですよね。受注生産にして!という声も多くありますが抽選販売にする理由は多く作れないからです。つまり出回る数が少ないのがほぼ確約される訳です。
近い例を挙げると2021年10月に抽選販売された25th ANNIVERSARY GOLDEN BOXだ。抽選販売に応募が殺到しすぎた結果、追加で受注生産も行われたこの商品だがそれでも2024年現在定価の3倍ほどで取引されている超人気商品。こういった過去の流れから今回のクラシックも高騰が予想されていた。
Classicは当時高いと言われていたゴールデンボックス(17600円)よりも遥かに高く、それもあって買う人は少ないのでは?=出回る数が少ない!と考えられていた。
限定収録カードの存在
このセットに収録されている『ホウオウex』『ルギアex』『スイクンex』はポケモンカードゲームClassic限定のカードです。公式の大会では使えないものの、コレクターからすると絶対に手に入れておきたいカードですよね。
日本版限定のレア加工
今や海外需要も非常に高いポケモンカードですが実はポケモンカードClassicは日本版と海外版で仕様がやや異なります。以下のように海外版は初期カードっぽくて良さがありますが、明らかに日本版の方がプレミア感がありますよね。情報解禁当初もこの限定レア加工にユーザーは歓喜していました。
海外需要が高い
上の理由とやや被りますが、日本版限定レア加工は当然海外勢にもかなり需要があります。しかもこの初期メンツ&初期イラストや先ほどの限定イラストカードともなると超絶人気ですからね。
現行で使えるプレミアな基本エネルギー
このセットに収録されているカードは公式戦で使えないカードばかりですが基本エネルギーだけは公式戦で使用可能です。その上収録されている基本エネルギーは初期デザインかつクラシック限定加工となっている為、クラシックの基本エネだけ欲しい!という声がかなり上がっていました。
サプライ系アイテムの需要
今回、積めるダメカンやどくどくマーカーなど初めて登場する斬新なサプライ系グッズが収録されました。デザインも良く、シンプルにカードゲームに使うという需要があり話題となりました。
発売直後は超高騰していた
発売前から超高評価と、ポケカ投資勢からも期待の目が向けられていた事もあり話題となっていたこの商品。抽選販売という事もあり発売直後は転売の嵐でした。
定価の倍以上で出品されても平気でバンバン売れていましたね。再生産される保証もなかったので欲しい人は高くても買うしかないという状況に。
供給より需要の方が大きく、発売から1か月ほど経ってもまだ転売価格で取引されていました。
価格暴落とその理由
そんな訳で一時超プレミア価格のついていたポケモンカードゲームClassic(クラシック)でしたが2024年秋現在の今の相場はいくらかというと…
約25000円です。
以下、参考に2024年秋現在のスニダンの参考価格とメルカリに出回っている未開封品です。
なんとあれほど内容も良くて大絶賛だった商品が定価割れを起こしています。抽選を勝ち抜いてやっと買えたー!という状況でしたが今では低下の2/3ぐらいの値段で新品が買えてしまうまで暴落してしましました。
その理由を紐解いていきましょう。
追加抽選販売という名の実質受注生産へ
価格暴落の一番大きな理由がこれです。この商品、最初の抽選での倍率は2倍~3倍ほどと言われています。つまり3人に1人か2人ぐらいしか買えなかったんですね。ですが公式より追加の抽選販売がアナウンスされ、1次で買えなかった人も買えるチャンスがどんどん追加されていきました。
また、先ほどもちらっと言いましたがそもそもの価格が高すぎるのもあって本当に欲しい人の人数自体も他の商品よりも少なく、欲しい人の手には充分渡るぐらい市場に出回ったので定価より高い価格で買う人は激減していきます。
抽選販売日時 | 当選発表日時 | 発送予定 |
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2023年2月28日~3月10日 | 2023年4月26日 | 2023年10月下旬以降予定 |
2023年4月27日~5月8日 | 2023年6月15日 | 2024年3月上旬以降予定 |
2023年10月23日~10月27日 | 2023年11月中旬 | 2024年8月上旬以降予定 |
2024年8月27日~8月30日 | 2024年9月13日 | 2024年9月下旬以降予定 |
発売直後、つまり1次抽選で当選した人の手に届いた時は話題性もあり超高騰していましたが2次分、3次分が届く頃にはすでに定価近くまで値崩れしていました。
ポケカバブル崩壊も重なる
ちょうど今年の夏ごろでしょうか、こんなニュースが一時話題になってました。
そう、資産としても注目を集めていたポケカ相場の暴落です。理由はいろいろ言われていますがシンプルにポケカ公式が生産を一気に増やした事による影響が大きいようです。買えなかったから高かったのがこれまでのポケカでしたが、供給量が多くなったおかげである程度新弾BOXの価格も落ち着きました。
また、そもそも有名Youtuber等が必要以上に高額カードを煽っていた為本来の価値より高くなっていた、とうのとPSAの偽物問題もありましたね。
結論、新弾BOXの価格の落ち着きと同時に市場全体の相場も下がったという訳で、ポケモンカードゲームClassic(クラシック)もその影響を受けざるを得なかったでしょう。
実物がデカすぎる
この商品、実は商品自体の大きさがかなりデカいんです。
それが価格に影響あるの?って思うかもしれませんが実は結構あります。
というのもこの商品を購入する層には投資目的の人も結構な人数いたんですね。というかむしろ純粋にプレイする人より多かったと推測していますがそういう人たちってポケカ商品を寝かせる、つまり長期間保存するんです。
バカでかいこの商品、しかも思ったより生産も多くて値崩れが早いとなるとみんな早めに手放そうってなりますよね?それが連鎖して一気に安く安く出品する人が増え、暴落したという訳です。
今が買い時かも?
さてここまでネガティブな話ばかりしてきましたが定価よりかなり安く買える今、実は買い時という声が挙がっています。これには筆者も一理あると思います。ここからさらに下がっても知れていますし、将来性で見ると未開封であればジワジワ上がるでしょう。
ただし先ほどあげた置き場所に困るというデメリットと、何年保持しなければならないかをよく考えなければなりません。筆者は最近アドがめちゃくちゃとれるオリパでメイSRを数千円で引き当てて爆アドをとれたので、デカブツを何円も寝かせるよりはおすすめかもです。
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